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■あまつき
見出しを「あまつき」にするか「あまつき(24)」にするか悩んだんだけど、最終巻になった24巻だけのことじゃなくて、いろいろ振り返りそうだと思って、タイトルだけにした。

10年以上追い掛けてきた作品がひとつ、終わりを迎えまして。
正直な話、私はこの作品がどうやって終わるか、まったく見当がつかなかったから、こうして最終巻を読んで、泣きそうになることが実際に起こるなんてことも、想像出来なかった。

銀朱が帝天に消され、梵天と銀朱が別れたあのときから、どうなるのかなんて、考えられなかった。

表紙を捲って、すぐ目に飛び込んできたのは、色づいた銀朱の笑顔。それだけでどれだけ泣きそうになったか。

鴇に最後の希望を託した蘇芳のこと、
蘇芳を愛し続けたちとせのこと、
紺を待ち続けた夜のこと、
銀朱と白緑と露草に生かされていた梵天のこと、
帝天としてあまつきを見ていたちとせと、
夜光としてあまつきを見ていた夜と、
あまつきを終わらせる鴇と、

あまつきは終わらせなきゃいけない。それでも、全てを終わらせることの辛さ。
いつか絶対再会すると約束して、あまつきを終わらせた鴇の嘆き。
朽葉と露草、紺との別れ。
泣きながら「しんどい」「一人じゃ立てない」っていう鴇を見て、泣かないわけない。

「私達は共に最後まで一緒です」

っていう、そのために現れた銀朱に、勇気づけられて歩くことを決めた。
蘇芳とちとせのいるところまで。
あまつきを終わらせるために。
鴇が終わらせるまでに、夜は集められるだけの情報を集めて、あまつきを再構築するために頑張ってる。

帝天であるちとせと、
告天の夜行である夜と、
梵天である鶸と、
暁天である銀朱と、
この四天と同じように天網を読める、白紙の者。


寝ている梵天のところに現れる銀朱。
梵天に言葉を残して、

「きっとまた 橋の向こうで会えますから」

そのときの二人の周りに舞っていた蝶は、とても綺麗で。
この二人はやっぱり、蝶が似合う。




銀朱は人格データを帝天によって消されてるから、再構築は難しいけど、それでも銀朱は梵天の傍にいるよ。
露草が深川として緑の近くにいるように。

何度も研究と試作を重ねて、露草たちをAIとして甦らせることに成功したこと。
一番最後の璃々の言葉。

「冷たい雨はもう止んだんだから」

泣かずには、いられない。




正直な話、もう梵銀を見ることもないと思っていたし、こんなに綺麗に終わるとも思ってなかった。
だからこそ、感無量って感じなのかもしれない。
10年以上追い掛けてきたのもあって、余計に。
またひとつ、作品の終わりを得た。




■五月の流れ星
15歳の時に考えたこの話の女の子は「雨月千歳」と書いて「うげつちとせ」だったんだけど、流石にここまであまつきと丸被りしたから、名字は変えることにした。

■彼女
彼女が、今もなお、安らかに眠っていますように。

■現在の未読
なし

■現在のメモ
・あいずへの誕生日プレゼントの棗蜜柑

■現在のBGM
なし

■現在の熱
なし



雨夜之月と凍蝶に導かれ、この彼岸の地へ辿り着くまでの、長い夢の噺。
あまよのつきといててふにみちびかれ、このひがんのちへたどりつくまでの、ながいゆめのはなし。
ほら、もうすぐ、暁天が見えるよ。
頭脳内即席。
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